審美歯科
審美歯科とは、美しさを追求する歯科医療。 「審美」という言葉の響きから、どのようなことを想像されるでしょうか。美容整形やエステ、などのイメージが湧くでしょうか。
審美歯科(しんびしか)とは、美しさに焦点を当てた総合的な歯科医療分野の事を指します。
審美歯科の治療例
- セラミックなどの特殊材料によるかぶせ物
- 歯の色を改善するホワイトニング
- 歯についた汚れを落とすクリーニング(PMTC)
健やかで豊かな生活へ導きます。
一言に審美歯科といっても、単純に見た目をきれいにするだけが目的ではありません。審美歯科治療によって、正常な咬み合わせを作り出し、身体の機能をあるべき状態へ導くこともできます。また、歯にコンプレックスを持っていて人と話し辛い、思いきり笑えない、という方の悩みを解消することも、審美歯科の重要な役割の一つです。
きれいと健康は表裏一体
人の身体において「きれい」ということと、「健康である」ことは表裏一体のものであり、特に歯においてその美しさは、機能美であることが多いと考えられます。様々な機械や車、電車なども力学的に考えられ、効率良い設計をされた場合に同時に美しさを併せ持ってしまうことに気づくことがあります。だからこそ近年 審美歯科の需要が高まっているのです。
元来、歯は「生体鉱物」と言われる特殊な身体の組織、器官であり、その機能を果たすために細胞の一つ一つが確実な配置をとって構成されています。機能を果たすために最適な形態を持っているものなのです。そして審美歯科はその最適な形態になるべく近づけることを目的としています。
審美歯科の目的も、他の一般的な医療行為と同様、ひとりでも多くの方が豊かな日々を送ることができるよう、健やかな身体づくりに貢献することにあります。歯についてお悩みの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
審美歯科の施術の流れ
除菌方法は、モニターを用いた顕微鏡検査によりお口の細菌の種類や数などを検査し、その細菌に合うお薬や歯磨き粉を用いてお口の中をきれいに除菌するので確実です。歯周病が進行していない場合でも、除菌方法を行うことにより、これからの歯周病が進行しにくくなるため、最適な予防法ともいえます。
STEP1:カウンセリング

悩みをもっている部分についてよくお話しをお聞きし、どの治療法が適当であるのか、その利点と弊害について、治療時間・期間、費用についてしっかりと説明致します。納得のいくまでいくらでも質問して下さい。
STEP2:診断

レントゲン撮影や、歯周のポケット診査などを行って根本的な病気の有無を診査します。虫歯や、歯周病といった病気がある場合には、審美治療の前にそれらの治療を優先させることもあります。
STEP3:むし歯治療などの基本的な治療

虫歯や歯石のクリーニングが必要であれば、それらお口の中の病気自体を治療することが先決です。きちんとした組織に戻してから審美治療を行います。
STEP4:ホワイトニングや歯の形成・型取りなどの治療

お口の中が健康な状態になったら、薬液を使用するホワイトニングや、歯の型取りなどの治療を行います。
STEP5:治療期間
納得のいく色や形に仕上がっているかをご確認します。ご満足いかない場合には、具体的に気になる部分についてお申し付け下さい。
STEP6:上部構造の設置
一度きれいになっても、歯をそれまでと同じ扱いをしていては元に戻ってしまうこともあります。定期的に歯科医院でのメインテナンスに通い、日ごろのご自身のお手入れも欠かさないように気をつけましょう。
オールセラミック
理想の素材
オールセラミックは、自然な光を透過する優れた美しさだけでなく、硬すぎて他の歯を傷つけることもない、強さとしなやかさまでも兼ね備えた理想的な材料です。金属を一切使わないため、金属アレルギーの方にも安心してご利用いただけるという利点もあります。
また、お口の中の歯肉とのなじみも良いため、かぶせ物周辺の歯肉の健康も維持できます。オールセラミックは、お口の中のどの部分にも、様々な形で装着できますので、歯科医院でよく相談し、あなたのお口に合った最善の治療法を見つけてください
従来の素材との違い
オールセラミックは、天然の鉱石を利用しており、従来素材の欠点を補い、金属を使わないという大きな特徴をもって注目されています。
冠の全てをセラミックで作り上げるため、これまでその強度が問題となっていましたが、最新の技術によって、ジルコニアなどの強度にも優れた材料が開発され、奥歯の力のかかる部分にも利用できるようになりました。
【セラミック】
陶材やガラスを主成分とした材料で天然歯よりも硬く長期的に安定して使用できる。
吸水性はなく、汚れや臭いが付着しづらい素材。
- 歯垢が付きにくい
- 磨耗しにくい
- アレルギーの心配がない
- 変色しにくい
- 天然歯に近い透明感
オールセラミッククラウンは限りなく天然歯に近い色と透明感を実現できます。金属を使用しない為、アレルギーの方にもおすすめです。
オールセラミック症例
上の前歯6本が前に出ていて、差し歯の変色が気になり、歯と歯茎の境目の黒さを気にされていました。
オールセラミック(プロセラ)に変えることにより、出っ張りも気にならなくなり、歯と歯茎の黒さを抑えることができ、満足していただきました。

左上の前歯も変色とその両隣の歯の詰め物の変色を気にされていた患者さんです。オールセラミックと自費の詰め物で天然の歯に近い修復ができ、患者さんも口元を気にせず会話ができると喜んでおりました。

オールセラミックでの修復ですが奥歯で噛む力が強くかかる為、芯の部分を「ジルコニア」と呼ばれる材質で作りました。「ジルコニア」は人工ダイヤモンドとしても知られ強度の高い材質です。


※最終的には歯の形、色は制作する歯科技工士(株式会社「歯の工房」須山様)に来院していただき、患者様とよく相談したうえで、作製しております。
